FXトレードでは、専門用語を覚えるだけでは稼ぐことは到底できません。あくまでトレードを行なう上でFX初心者が覚える最低限の言葉なので、そのままFXで稼ぐことにつながらないのが現実です。
FXトレードでは、今後為替相場がどのように動くかを予測する=その先の分析手法まで覚えなければ、稼ぐことは不可能になります。
このページでは、FXトレードにおける分析手法の基礎的な知識を解説します。
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テクニカル分析とファンダメンタルズ分析
FXトレードで稼ぐための分析手法には、大きく分けて2つあります。テクニカル分析とファンダメンタルズ分析です。
テクニカル分析とは
テクニカルと聞くと、難しそうな、機械的なイメージに聞こえるかもしれませんが、要するに「為替チャートに表示されるローソク足や動きをもとに今後の為替レートの動きを予測」するものです。
例えば、為替チャート上に表示される移動平均線や、上下に折れ曲がりながら伸びるストキャスティクス、RSI、MACD、ボリンジャーバンドなどのテクニカルを表示して、新規注文や決済のタイミングを伺っていくことになります。

※ 赤色線→ボリンジャーバンド
※ 黄色線→移動平均線
※ 下段→MACD
それぞれのテクニカルをうまく組み合わせることにより、効果的に分析することが可能になります。FX初心者はまず「テクニカル分析」を覚えてトレードを始めることをおすすめします。
ファンダメンタルズ分析とは
テクニカル分析では、為替チャート上に移動平均線やボリンジャーバンドなどの子テクニカルを表示させて分析していきますが、ファンダメンタルズ分析は為替チャートを使いません。
ファンダメンタルズ分析とは、取引する通貨に影響のある経済ニュースや軍事情報、例えば失業者数の発表や大規模な災害、また戦争や紛争などの各種ニュースを分析して売買を行なうものです。
ここ十数年、ファンダメンタルズで大きく動いた具体的なものとしては、アメリカのサブプライムローン問題やギリシャショック、アメリカ大統領選挙の結果、イギリスのEU離脱などなど。
ニュースによっては対象の通貨が大きく動くので、テクニカル分析よりも広い値幅を狙ったトレードができるのですが、周辺国の状況など幅広いニュースを拾って分析する必要がありますので、一筋縄ではいきません。
ですので、FX初心者はまず「テクニカル分析」を勉強して、その後テクニカル分析の補助として「ファンダメンタルズ分析」を行なうのが良いと思います。
もちろん、2つの分析を同時にこなせれば一番良いですが、経験が浅い初心者がそれをこなすにはかなりの時間がかかりますので、まずはテクニカル分析に集中しましょう。
不確定要素があり思い通りに動かない
ギリシャショックやイギリスのEU離脱など、大きな出来事が起きたとき、為替相場も非常にボラティリティ(値動き)が大きくなりました。
ただ、こういったニュースによる相場変動というのは、出来事が起きた時点では全容がつかめていない場合がある(不確定要素)があるため、為替レートが一旦上昇したかと思えば下落したり、また逆に下落したかと思えば上昇するなど、不安定な動きを見せます。
つまり、為替相場が大きく動くのは事実なのですが、出来事を正しく分析できないと利益が損失になってしまったり、大きく負けてしまうリスクが伴うのです。
テクニカル分析が役に立たないことがある
国際情勢に変化があったときに動く場合、テクニカル分析では思いもつかない動きを見せることがあります。
先に述べた通り、テクニカル分析は非常に重要ではありますが、ファンダメンタルズ相場の上ではそれが役に立たない場面も出てきますので、大きく為替レートが変動する相場がきたら、FX初心者の人は一段落するまではトレードしないほうがいいです。
難しい相場には手を出さず、自分に合ったチャンスが訪れるタイミングに効果的にトレードするようにしましょう。